2014-01-01から1年間の記事一覧
『さらば、愛の言葉よ』(Adieu au langage, 2014)が2015年1月31日から公開されるのに先だって、「ゴダール2015」特集を組んでいる『ユリイカ』2015年1月号(目次)が先週末に出た(ほとんどの論考が、やはり映画を見てから読むべきものであることを考えると…
ゴダールの新作『さらば、愛の言葉よ』で映画に初出演した女優ゾエ・ブリュノーが、出演に至るまでの過程も含めて、ゴダールとの撮影がどのように進んだかをつぶさに記した『ゴダールを待ちながら』という本を出している(Zoé Bruneau, En attendant Godard,…
今年は没後10年になるということで、ジャック・デリダの研究書や訳書が続々と刊行されている(ちなみに、ゴダールの最新作『さらば、愛の言葉よ』には、先月日本語訳が刊行された『動物を追う、ゆえに私は〈動物で〉ある』〔鵜飼哲訳、筑摩書房〕の一節も引…
ずいぶん前の話だが、勤務先である関西大学文学部のサイトに、「3D映画――未来なき発明?」と題した小文を寄稿した。ここで読むことができるが、あまり目に付かない場所ということもあり、このブログにも転載しておく。前エントリーでも触れたように、末尾…
今年5月のカンヌ映画祭でお目見えし、北米では10月下旬に封切られるや「スマッシュヒット」を飛ばしているゴダールの3Dによる最新作『Adieu au langage』(2014)が、日本でも来年1月に『さらば、愛の言葉よ』の邦題で公開されることになっている(公式ツ…
同僚の中国語圏映画の研究者・菅原慶乃氏と編んだ下記の論集が、昨年度末の3月31日に関西大学出版部から刊行された。 堀潤之・菅原慶乃編『越境の映画史』関西大学出版部、2014年3月、総ページ数274頁 越境の映画史 (関西大学東西学術研究所研究叢刊)作者: …
2013年は、レフ・マノヴィッチの『ニューメディアの言語』の翻訳を刊行することができた。思えば、このブログを開始する前の2009年頃から断続的に取りかかっていた翻訳である。いや、2001年の原著刊行直後にも翻訳しようかと思って部分的に試訳を作っていた…