les signes parmi nous

堀 潤之(Junji HORI) 映画研究・表象文化論

2018-01-01から1年間の記事一覧

ジョルジョ・アガンベンのゴダール論

岡田温司氏の『アガンベンの身振り』(月曜社、2018年)によれば、ジョルジョ・アガンベンの映画論は6本の短いエッセイに限られる。そのうち、未邦訳にとどまっていたゴダール論をここに訳出する。 このゴダール論は、もともとはベルナール・エイゼンシッツ…

ゴダール新作『イメージの本(Le Livre d'image)』予告篇についての覚書

2018年のカンヌ映画祭に出品されるジャン=リュック・ゴダールの新作『イメージの本(Le Livre d'image)』の予告篇は、それ自体、実験映画のようだ。左右のビープ音と『軽蔑』ラスト付近の音声の引用で始まり、ハンス・オッテの楽曲がサウンドトラックを支…