伊藤洋司さんが編集した『中央評論』の日本映画特集号に、松村浩行の『TOCHKA』について文章を書きました。昨年の3月にシネドライヴ2009の一環でPLANET+1で見て以来、頭から離れなかった作品です。
「絶望的な反復の呪縛——松村浩行『TOCHKA』論」、『中央評論』270号、中央大学出版部、2010年1月、133-139頁
執筆後、旧作の『よろこび』(99)と『YESMAN/NOMAN/MORE YESMAN』(02)を見る機会を得ました。特にブレヒトに基づく後者は、傑出した演出力は言うに及ばず、非日本語話者による異化された日本語の響きが実に魅力的な作品でした。